メールより電話 地方ではいまだに電話がコミュニケーションの主流
ずいぶん前から「これからは地方の時代!」なんて言われてきました。
「首都圏はもう飽和状態。これからはデジタルを活用して田舎に住もう」とテレビや雑誌で特集が組まれています。
その風潮がコロナの流行によってさらに高まりました。リモートワークの普及によって自宅にいながら仕事ができる、場所に制限されることなく好きなところで仕事ができることが証明されたといえます。
ただ私が暮らす地方ではその流れにうまく乗れていない気がします。テレビやネットでリモートワークを導入する企業が取りあげられていましたがまったく別世界という感じでした。
長年地方に住む人間にとって、会社は自宅でできるものではない、と考えている風潮が高く感じられます。
パソコンを操作できない人が多い
田舎に越してきて早々にわかったのは、都会と比べて圧倒的にITリテラシーが低いということ。いっけんよくある普通の会社に見えても、従業員によってパソコンのブラインドタッチができない姿をよく見ます。それだから取引先へのやりとりの主流はいまだに電話、またはFAXです。
そのような環境にいるのでリモートワークという言葉はいっさい出てこないのです。コロナ禍においても会議は密室でおこなわれています。
電話か、最悪は対面
仕事でお付き合いのあるのは農産物をつくる生産者や土産メーカー。生産者さんの名刺にメールアドレスが記載されていることはまれです。
そして企業といえど油断ができません。メールを何度送ってもまったく返信がないことが多々。しかたなく電話をかけるとすぐに返答を聞くことができます。
もっとやっかいなのは電話にすら出ない方。そんなときはどうしてもお家にいかなければなりません。感染予防のためできるだけさけたい対面ですが、コロナ禍でも幾度となくおこなわれました。
こんなことが日常なのでとうぶんの間はリモートワークはおろかメールやLINEなどによるコミュニケーションへ移行するのは難しいといわざるをえません。
長年のやりかたから抜け出せないのは人間、しかたのないことではあります。今後はITによるメリットを自身の生活に絡めて訴えていこうと思っています。